VLOOKUP関数で「0」やエラーを空白にする方法についてわかりやすく解説

ExcelのVLOOKUP関数では、参照するセルが空欄の場合は「0」を返し、検索した値が見つからない場合や、検索値を設定していない場合(空白の場合)は「#N/A」エラーを返します。ここではVLOOKUP関数で「0」を空白で返す方法、「#N/A」エラーを空白で返す方法、「0」と「#N/A」エラー両方とも空白を返す方法の3点についてそれぞれ解説します。

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目次

「0」ではなく空白で返すには数式の最後に「&””」と追加するだけ

VLOOKUP関数で参照先のセルが空白の場合、「0」でなく空白(“”)で返したい場合は「=VLOOKUP(B3,B6:D15,2,FALSE)&””」のように、VLOOKUP関数の数式の最後に「&””」と追加するだけで実現できます。

手順1:VLOOKUP関数の数式が入ったセルを選択

VLOOKUP関数の数式が入ったセルを選択します。セルの編集モードに切り替えるには「F2」キーを押下するのが早くて便利です。範囲内の一番下の「A010」の商品名が空欄のため、この時点では0を返してしまいます。

手順2:数式の最後に「&””」を追加し、ENTERキーを押下

VLOOKUPの数式の一番最後に「&””」を追加します。これによって、VLOOKUP関数が「0」が返しても強制的に書式が文字列に変換されることで空白になるという仕組みです。

参照するセルが空白でも「0」ではなく空白を返すようになりました

VLOOKUP関数で「#N/A」ではなく空白で返す方法

VLOOKUP関数で「#N/A」エラー発生時に空白を返すにはIFERROR関数を使用します。下記で手順を解説します。

手順1:VLOOKUP関数の数式が入ったセルを選択

VLOOKUP関数の数式が入ったセルを選択します。セルの編集モードに切り替えるには「F2」キーを押下するのが早くて便利です。

手順2:数式の「=」の後に「IFERROR(」と入力

VLOOKUP関数を囲むように「=」の後に「IFERROR(」と入力します。※IFNA関数でも問題ないですが、ここではIFERROR関数を使用します。

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IFERROR関数の使い方(エラー時の返却値指定)
IFNA関数の使い方(NAエラー時の返却値指定)

手順3:数式の最後に「,””)」と入力し、ENTERキーを押下

数式の最後に「,””)」と入力します。””はIFERROR関数の第2引数の部分で、エラー発生時に何を表示するかを設定できます。「””」は空白を表しています。

検索値が存在しなくてもエラーではなく空白を返すようになりました

VLOOKUP関数で「0」も「#N/A」も空白で返す方法

上記で解説した方法を組み合わせて「0」も「#N/A」も空白で返す方法について解説します。

手順1:VLOOKUP関数の数式が入ったセルを選択

VLOOKUP関数の数式が入ったセルを選択します。セルの編集モードに切り替えるには「F2」キーを押下するのが早くて便利です。

手順2:数式の「=」の後に「IFERROR(」と入力

VLOOKUP関数を囲むように「=」の後に「IFERROR(」と入力します。※IFNA関数でも問題ないですが、ここではIFERROR関数を使用します。

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IFERROR関数の使い方(エラー時の返却値指定)
IFNA関数の使い方(NAエラー時の返却値指定)

手順3:数式の最後に「&””,””)」と入力し、ENTERキーを押下

数式の最後に「&””,””))」と入力します。IFERROR関数の第1引数の最後に「&””」を追加することで「0」を空白に変換し、第2引数で「,””)」でIFERROR関数の第2引数であるエラー時の文字列(空白)を設定しています。

「0」も「#N/A」も空白で返すようになりました

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