Excelでは入力値をプルダウン(ドロップダウン)リストで選べるように設定可能ですが、例えば1つ目のプルダウンで食べ物の分類を選択し、2つ目のプルダウンでは1つ目に選んだ分類に沿った食べ物のみを選択項目にするというように、選択値によってプルダウンリストの内容を絞り込むように連動させる仕組みが実現可能です。INDIRECT関数と名前を定義する機能が必要で、それらを活用して実装します。ここではその方法について詳しく解説します。
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連動するプルダウンリスト(ドロップダウンリスト)を作成する方法
連動するプルダウンリストの作成方法について解説します。ここでは例として、1つ目のプルダウンで食べ物の分類を選択し、2つ目のプルダウンでは1つ目に選んだ分類に沿った食べ物のみを選択項目にする仕組みを作成していきます。
手順1:連動させる食品名のリストを作成
1つ目のプルダウンで選ぶ分類を見出しにして、その右に2つ目のプルダウンで連動させる食品名のリストを作成します。
手順2:1つ目のプルダウンを設置する空白セルを選択
1つ目のプルダウンを設置する空白セルを選択します。
手順3:「データ」タブの「データの入力規則」を選択
「データ」タブの「データの入力規則」を選択します。
手順4:「設定」タブの「入力値の種類」を「リスト」に変更
「データ入力規則」のダイヤログが表示されるので、「設定」タブの「入力値の種類」を「リスト」に変更します。
手順5:「元の値」に分類の項目の範囲を設定し「OK」を押下
「元の値」に1つ目のプルダウン項目として設定する分類の項目の範囲を設定し、「OK」を押下します。範囲設定はセルをドラッグすると自動で入力されます。
手順6:手順1で作成した分類リストを範囲選択
次に手順1で作成した分類リストに名前の定義をするために、リストを範囲選択します。
手順7:「数式」タブの「定義された名前グループ」内の「選択範囲から作成」を選択
「数式」タブの「定義された名前グループ」内の「選択範囲から作成」を選択します。
手順8:「左端列」のみチェックし、「OK」を選択
「以下に含まれる値から名前を作成」では「左端列」のみチェックし、「OK」を選択します。この操作によって、各分類の食品群に名前が定義されました。これによって、範囲を名前で参照することができるようになります。
手順9:2つ目のプルダウンを作成したい空白セルを選択
2つ目のプルダウンを作成したい空白セルを選択します。
手順10:「データ」タブの「データの入力規則」を選択
1つ目のプルダウン作成と同じく、「データ」タブの「データの入力規則」を選択します。
手順11:「設定」タブの「入力値の種類」を「リスト」に変更
1つ目のプルダウンと同じく、「設定」タブの「入力値の種類」を「リスト」に変更します。
手順12:「元の値」に「=INDIRECT(」と入力
「元の値」に「=INDIRECT(」と入力します。INDIRECT関数とはセルの参照を文字列で指定することができる便利な関数です。
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INDIRECT関数の使い方(セル参照を文字列として指定し、有効な参照を返す)
手順13:1つ目にプルダウン設定したセルを参照し、「)」を入力し「OK」を押下
1つ目にプルダウン設定したセルを参照し、「)」を入力し「OK」をクリックします。1つ目のプルダウンの項目がそのまま名前定義された範囲の名前となっているので、1つ目のプルダウンを選択すると、INDIRECT関数によって、選択項目の参照範囲が可変するという仕組みです。
手順14:アラートメッセージで「はい」を選択
「元の値はエラーと判断されます。続けますか?」とアラートダイヤログが出ますが「はい」を選択し、作業完了します。
連動するプルダウンが完成しました。
1つ目のプルダウンで絞り込みができるプルダウンが完成しました。この例ではわかりやすくするために選択項目は同じシートに入力しましたが、別シートに入力して参照させることも可能です。
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プルダウンリスト完全ガイド
プルダウンリストの項目を自動追加する方法
プルダウンの解除方法
絞り込み連動するプルダウンの作成方法
プルダウンの選択によって色や書式を変更する方法
プルダウンのショートカットキー
プルダウンの項目を複数選択する方法
プルダウンの最初の項目に空白を入れる方法
プルダウンで日付の項目を自動で表示する方法
プルダウンリストのセルで自由入力を許可する方法
おすすめの解説動画
連動するプルダウンの作成方法について解説している動画です。こちらの動画では今後の更新についても視野にいれて、テーブル機能を使ったプルダウン連動の方法について解説しているので、見ておいたほうが良いおすすめの動画です。
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