Excelで一定条件のデータだけで集計したい場合、VLOOKUP関数では解決できず、実現不可能です。そのような場合はSUMIF関数で条件を指定して、合計値を出します。ここではSUMIF関数を使って、一定条件のデータの合計値を出す方法について説明します。
関連リンク
SUMIF関数でできること
エクセルのSUMIF関数は条件を指定して、その条件に合致しているデータの合計値を出すことが可能です。例えば下記のように様々なカテゴリの商品リストがあったとして、カテゴリ別の合計金額を簡単に割り出すことが可能です。
SUMIF関数の書式
SUMIF関数の基本の書式は下記となります。
- 範囲:検索対象または値を求める対象となるセル範囲を指定します。
- 検索条件:集計するための条件を指定します。必ず「”」で囲みます。
- 合計範囲:実際に計算の対象となるセル範囲を指定します。合計範囲を省略すると最初に指定した範囲内で条件を満たす数値が合計されます。
SUMIF関数の活用手順
それでは実際にSUMIF関数を使用して、商品リストからカテゴリ別の合計売上金額を出す手順について解説します。
手順1:合計を取得したいカテゴリを準備
商品リストとは別に、合計値を取得したいカテゴリのリストを準備します。
手順2:空白セルに「=SUMIF(」と入力
合計値を出力したい空白セルを選択し、「=SUMIF(」と入力します。入力途中で予測変換リストが表示されるので、SUMIF関数を選択してTABキーを押下すると自動入力されるので便利です。
手順3:条件とするデータの検索範囲を指定
条件とするデータが入っている範囲を選択します。この例ではカテゴリごとの合計値を出したいので、カテゴリの列を選択します。このときに後で数式をコピーしてもズレないようにF4キーを押下して指定範囲を絶対参照にしておきます。
手順4:検索条件を指定
検索条件となるセルを選択します。この例の場合はカテゴリが文房具であるデータの集計を行いたいので、文房具のセルを参照します。
手順5:合計範囲を指定
合計するための数値が入っているセル範囲を指定します。あとで数式をコピーしても参照範囲がずれないようにF4キーを押下して絶対参照にしておきます。気をつけないといけないのが、合計範囲は手順3で設定した検索範囲と同じ高さ(データ数)である必要があります。
手順6:数式をコピー
最後に入力した数式をコピーします。検索範囲と合計範囲を絶対参照に指定しているので、数式がずれることなくコピー出来るはずです。絶対参照に指定しておかないとコピーした数式を一つ一つ修正する作業が発生してしまいます。
※下記ではオートフィルという機能を使って数式をコピーしています。
カテゴリ別に合計金額を出せました
問題なくカテゴリごとの合計値を出すことができました。
VLOOKUP関数は検索値が必ず左側にある必要がありますが、SUMIF関数は検索値が右側にあってもOKです。問題なく抽出できます。
合計したいデータの検索条件が複数ある場合はSUMIFS関数を使います
SUMIFS関数を使えば合計したデータの検索条件な複数でも対応可能です。下記にリンクで詳細を確認できます。
関連リンク
VLOOKUP関数を複数条件で検索する方法
VLOOKUP関数で別シートから参照する方法
VLOOKUPをVBAで使用する方法
VLOOKUP関数で#N/Aエラーでうまくいかない時の解決方法
VLOOKUP関数とIF関数を組み合わせて使う使用例まとめ
VLOOKUP関数の列番号とは?自動で列番号を変更する方法も
VLOOKUP関数で「0」やエラーを空白にする方法
INDEX関数とMATCH関数で対応値を検索する方法
VLOOKUP関数で「#NAME?」と表示された時の対処方法
VLOOKUP関数で合計、集計は不可能(SUMIFで条件指定し合計値を出す方法)
XLOOKUP関数の使い方(VLOOKUPの後継関数)
VLOOKUP関数で部分一致(〜含む)検索する方法
おすすめの解説動画
SUMIF関数について解説している動画です。非常に丁寧に解説しているのでおすすめです。
ショートカットキーの練習できます
当サイトはショートカットキーの練習を実際の動きを確認しながら練習できる機能がついています。繰り返し指を動かして練習ができるので、ゲーム感覚で遊んでいくうちに自然とショートカットキーが使えるようになれます。ショートカットキーは暗記するよりも実際に手を動かして練習していったほうが習得が早くなるので、是非当サイトをブックマークに登録し定期的に練習してみてください。下記のSTARTキーを押下すると練習を始められます。
※推奨ブラウザ Google Chrome