ExcelのVLOOKUP関数では検索値の部分を「”*”&A1&”*”」のようにワイルドカードという特殊な文字列と組み合わせて指定することで部分一致検索、つまり「〜を含む」検索をすることができます。ここではその方法について解説します。
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ワイルドカードとは
「〜を含む」検索を理解するにはワイルドカードの理解が必要です。
ワイルドカードとは関数に指定する検索値などに「〜を含む」や「〜の文字から始まる」「〜の文字で終わる」などの条件を加えることができる特殊な文字列のことを指します。 ワイルドカードの文字列は「*」(アスタリスク)と「?」(クエスチョン)を指し、これらを組み合わせて条件を指定します。例えば「*ハサミ*」のようにアスタリスクで文字列を囲むと「ハサミ」を含む文字列という意味となります。セル参照と組み合わせる場合は「”*”&A1&”*”」というようにアスタリスクを「”」で囲み、セル参照と「&」でつなげます。
ワイルドカード | 説明 |
---|---|
* | 0文字以上の任意の文字列を表す |
? | 1文字の任意の文字列を表す |
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ワイルドカードの使い方
部分一致検索の使用例
VLOOKUP関数で部分一致(〜含む)検索している例です。下記例ではG2セルに商品名の一部を入力すると、その文字列を含む商品の商品名、値段、在庫を返します。
部分一致検索の作成手順
上記例のような部分一致検索できるVLOOKUP関数の数式の作成手順について解説します。
手順1:数式を入力するセルを選択
数式を入力する空白セルを選択します。最終的には検索値を元に結果を返すセルとなります。
手順2:検索値をワイルドカードと組み合わせて指定
第1引数の検索値に「”*”&$G$2&”*”」のように最初と最後にワイルドカードをと組み合わせて入力します。後で数式をコピーする際にセル参照がずれないようにセル参照文字はF4キーを押下して絶対参照で指定します。セル参照の前後に「”*”」を&でつなげておくことで、「〜を含む」という意味となります。ちなみに「〜で始まる」は「$G$2&”*”」で「〜で終わる」は「”*”&$G$2」となります。
手順3:参照範囲を指定
第2引数の範囲を指定します。あとで数式をコピーする際にセル参照がずれないようにF4キーを押下して絶対参照で指定します。
手順4:列番号を指定
列番号を指定します。この例ではまず商品名を返したいので、1列目を意味する「1」を指定します。
手順5:検索の型をFALSEで指定
検索の型は必ずFALSEで指定します。
手順6:数式コピーして、列番号を変更する
数式をコピーして、それぞれのセルに適切な列番号を指定します。
完成:部分一致(〜含む)検索ができる数式ができました。
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