Excelには母集団の標準偏差を取得するSTDEVP関数が用意されています。ここではSTDEVP関数の機能と使い方について解説します。
STDEVP関数とは
STDEVP関数は、設定値を母集団の全体であるとして、データのサンプルセットの標準偏差を計算します。STDEVPは、同じ動作をするSTDEV.Pと呼ばれる新しい関数に置き換えられました。
この関数の対応バージョンはExcel 2003以降です
STDEVP関数の構文
- 数値1:サンプルの最初の数値、またはセル参照を指定します。
- 数値2:2つ目以降は省略可能です。サンプルの2番めの数値またはセル参照を指定します。最大で255個の数値を指定できます。
STDEVP関数の使用例
次のようなデータセットがあるとします。
A |
---|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
このデータセットの標準偏差を計算するには、次のようにSTDEVP関数を使用します。
=STDEVP(A1:A5)
この式は、A1からA5までのセル範囲の標準偏差を計算します。
STDEVP関数は、データセット全体の標準偏差を計算するのに使用されます。データがサンプル(つまり、母集団全体の一部)である場合、代わりにSTDEVS関数を使用することが推奨されます。また、Excel 2010以降では、より精度が高いSTDEV.P関数(全体の標準偏差)とSTDEV.S関数(サンプルの標準偏差)が導入されています。
STDEVP関数の要点
- STDEVP関数は、論理値と文字列データを無視して、n 法を使用して標準偏差を計算します。
- STDEVP関数は、データが母集団全体であると想定しています。データがサンプルセットのみの場合は、STDEV関数(またはより新しいSTDEV.S関数)を使用して標準偏差を計算します 。
- STDEVP関数は、論理値と文字列データを無視します。論理値と文字列データを計算に含めたい場合はSTDEVA関数を使用します。
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STDEVP関数に関するFAQ
Q:STDEVP関数とSTDEV.P関数の違いは何ですか?
A:STDEVP関数とSTDEV.P関数は、どちらも母集団の標準偏差を計算するために使用されます。STDEVPはExcel 2003以降で使用できる古い関数で、STDEV.Pはより新しいバージョンのExcelで使用できる新しい関数です。機能としては同じ動作をします。
Q:STDEVP関数はどのような場合に使用すべきですか?
A:STDEVP関数は、データが母集団全体であると想定される場合に使用されます。データがサンプルセットのみの場合、STDEV関数やSTDEV.S関数を使用することが推奨されます。
Q:STDEVP関数で文字列データや論理値を計算に含めたい場合はどうすればいいですか?
A:STDEVP関数は、論理値と文字列データを無視します。論理値と文字列データを計算に含めたい場合は、STDEVA関数を使用するとよいでしょう。
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