【エクセル】スピルについてわかりやすく解説

Excel2019からスピルという機能が追加されました。スピルとは下記の図のように返却値が1つのセルに対してだけでなく、複数のセルに対して返されることを指します。英語では「こぼれる」「あふれる」という意味となり、1つのセルから他のセルにこぼれるように表示されます。

目次

例1:スピルの基本的な例

セルに「=B2:B5」のように入力すると、B2からB5までで入力されている内容を範囲で返します。

例2:スピルで九九の表を作成

「=B3:B11*C2:K2」のように範囲*範囲の形で数式を入力すると、1つのセルに入力するだけで下記のように九九の表を作成することができます。

例3:スピルを返すSORT関数

SORT関数のようにスピルで値を返す関数が存在します。

関連リンク
【エクセル】SORT関数の使い方(データを並び替える)

例4:IF関数など既存の関数でもスピルを使用できます。

例えば、「IF(B2:B5=D2:D5,”一致”,”不一致”)」のように、既存のIF関数などでもスピルを使用することができます。この例では「B2:B5=D2:D5」の論理式で範囲内を行を上から一つずつ比較して結果を順番に返しています。

スピル範囲の参照方法

スピル範囲を参照する場合は、スピルの起点のセルの後にダッシュ文字(#)を使用して参照できます。たとえば、B3:B6の代わりにB3#を使用できます。これは、スピル範囲演算子と呼ばれます。

#SPILL!エラーについて

スピルを表示する領域に空でないセルがある場合、数式は#SPILL!エラーを返します。エラーを解消するには邪魔になっているデータを消去し空にする必要があります。

関連リンク
【エクセル】エラーの意味と原因まとめ

その他要点

  • 結果を入力する範囲を選択する必要はありません。Excelはスピルの出力範囲のサイズを自動的に決定します。
  • 流出領域内のセルを選択すると、範囲が境界線で強調表示されます。
  • 数式を編集するには、流出範囲の最初のセル(左上)を編集します。流出範囲内の他のセルにも数式が表示されますが、数式は「ゴースト」になり、更新できません。
  • Excelは、下位互換性の理由から、配列数式(Ctrl + Shift + Enter数式)を引き続きサポートします。ただし、Microsoftは、配列数式を使用しないことをユーザーに推奨しています。範囲全体を削除し、Enterキーを使用して数式を再入力することにより、配列数式を動的配列に簡単に変換できます。
  • Excelは、両方のブックが開いている場合にのみ、ブック間の動的配列をサポートします。それ以外の場合は、#REFエラーが表示されます。

おすすめ動画

スピルについて解説している動画です。非常にわかりやすく解説しているのでおすすめです。

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