Excelには数値を指定桁で切り捨てるTRUNC関数が用意されています。ここではTRUNC関数の機能と使い方について解説します。
関連リンク
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TRUNC関数とは
ExcelのTRUNC関数は、桁数に基づいて切り捨てられた数値を返します。たとえば、「=TRUNC(123.456,1)」は123,4を返します。また「=TRUNC(123.456)」のように桁数の指定を省略すると、整数部分の123をかえします。TRUNC関数は四捨五入を行わず、指定されたとおりに切り捨てるだけです。
この関数の対応バージョンはExcel 2003以降です
TRUNC関数の構文
- 数値:切り捨て対象の数値を指定します。必須項目です。
- 桁数:省略可能の項目です。切り捨てをする桁数を指定します。デフォルト値は0になります。
TRUNC関数とINT関数の違い
TRUNC関数とINT関数はよく似ています。ただし、TRUNC関数はただ数値を切り捨てるだけですが、INT関数は数値を整数に切り捨てます。そのため負の数の場合に結果が異なる場合があり、TRUNC(-123.456)は-123を返しますが、INT(-123.456)は-124を返します。また数値の整数部分を切り捨てる際はINT関数ではその機能がないため、TRUNC関数を使用します。
TRUNC関数の使用例
使用例1:基本的な使い方
第2引数の桁数を省略した形使用している例です。第2引数を省略するとデフォルト値である0が指定されるので、小数部分が切り捨てられます。
=TRUNC(123.456)
結果 → 123
使用例2:負の値の小数部を切り捨て
負の数に対して切り捨てを行っています。TRUNC関数は単純に切り捨てるだけなので-123を返します。INT関数で同じように指定すると-124と返却されます。
=TRUNC(-123.456,0)
結果 → -123
使用例3:整数部分を切り捨て
=TRUNC(123.456,-1)
結果 → 120
TRUNC関数の要点
- TRUNC関数の桁数は省略できます。省略すると0が指定され、小数部が切り捨てられます。
- TRUNC関数はINT関数と似ていますが、負の数を指定した場合の結果と整数部分の切り捨てが可能かどうかの違いがあります。
おすすめの解説動画
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