Excelには最も頻繁に発生する数値を取得するMODE.MULT関数が用意されています。ここではMODE.MULT関数の機能と使い方について解説します。
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MODE.MULT関数とは
ExcelのMODE.MULT関数は、データセットの最頻値を返す関数です。つまり、データセット内で最も頻繁に出現する数値を見つけることができます。この関数は、数値データの分析に非常に便利で、さまざまな状況で使用できます。たとえば、= MODE.MULT(1,2,3,3,4,5,5)は、3と5の2つのモードがあるため、{3; 5}を返します。
この関数の対応バージョンはExcel 2010以降です
MODE.MULT関数の構文
- 数値1:最頻値を調べるための数値もしくはセル範囲を選択します。
- 数値2:数値2から省略可能です。最大255個の引数を設定できます。数値1以外に最頻値を調べたい数値やセル範囲を指定します。
MODE.MULT関数の説明
Excel 365以後では左上のセルにMODE.MULT関数を入力するとSPILLで他のセルにも自動入力されますが、Excel 365以前のバージョンでは範囲を予め選択しておいてから数式入力をしcontrol + shift + enterで決定して、マルチセル配列数式として入力する必要があります。
MODE.MULT関数の使用例
使用例1:1つの範囲内の最頻値を取得
引数に1つのセル範囲を設定して範囲内の最頻値を出力しています。この例の場合11と12が同じ数で頻出しているので、縦方向2セルで値を返しています。
=MODE.MULT(B3:I3)
結果 → 11,12
MODE.MULT関数の要点
- 指定された数値、セル範囲に重複が含まれていない場合、MODE.MULT関数は#N / Aを返します
- MODE関数は、空のセル、ブール値またはテキストを含むセルを無視します。
- 引数には、直接数値指定や範囲名称、配列、またはセル参照を指定できます。
- MODE.MULTはExcel2010で導入されました。
- MODE関数では最頻値が複数ある場合はどちらか一つしか返せなかったですが、MODE.MULT関数で複数セルで値を返却できるようになりました。
ExcelのMODE.MULT関数は、データ分析において非常に役立つツールです。この関数を使用することで、データセット内の最も頻繁に出現する数値を簡単に見つけることができます。関数の使い方は非常に簡単で、数値を引数として指定するだけで、その結果として最頻値が返されます。
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