エラー時の返却値を制御するIFERROR関数について解説します。
IFERROR関数とは
ExcelのIFERROR関数は、数式でエラーがでた場合は任意の結果を返し、エラーが検出されなかった場合は通常の数式の結果を返します。IFERRORは、IF文などで複雑なエラー処理をせずとも、エラー処理が簡単にできる便利な関数です。
IFERROR関数の構文
- 値:エラーを検知する対象の値、式、または参照を指定
- エラーの場合の値:エラーが発生した際に表示する値を指定
IFERROR関数の使用例
IFERROR関数がよく使われる例について解説します。
例1:割り算でエラーが出た場合の制御
本来0を割ることができないため、割り算に0が入るとエラーとして「#DIV/0!」が表示されるのですが、IFERROR関数でエラー時は「0」を返すように設定することで、違和感なく計算ができます。
例2:項目未入力でエラーが出た場合の制御
下記のような例で項目が未入力の場合は「#DIV/0!」とエラーがでますが、IFERROR関数でエラー時は「稼働日を入力してください」と返すように設定することで、未入力に対するアラートが出せます。
例3:VLOOKUPで値が見つからない場合の制御
下記のようにデータ内に指定した検索値が見つからない場合に「#N/A」ではなく、「見つかりません」と表示させる例です。
IFERROR関数の要点
- 第一引数で空の値を返した場合、エラーではなく空の文字列(””)として評価されます。
- IFERRORが配列数式として入力された場合、値のセルごとに1つの項目を含む結果の配列が返されます。
- Excel 2013以降では、IFNA関数を使用して、#N/Aエラーに対してだけの処理ができます。
IFERROR関数の注意点
IFERROR関数は便利な関数ですが落とし穴もあります。例えば、数式にタイプミスがある場合、Excelは#NAME?とエラーが返しますが、IFERRORを使うとエラーを抑制し代替結果を返します。これにより、重要な問題がわかりにくくなる可能性があります。そのため#N/Aエラーのみを検出するIFNA関数を使用する方が良かったりもします。
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