Excelには回帰直線に沿って値を予測するFORECAST.LINEAR関数が用意されています。ここではFORECAST.LINEAR関数の機能と使い方について解説します。
目次
FORECAST.LINEAR関数とは
ExcelのFORECAST.LINEAR関数は、回帰直線を使用して将来価値の予測を計算し、売上、在庫、費用、測定値などの数値を予測するために使用できます。同じ機能のFORECAST関数はExcel 2016以降にFORECAST.LINEAR関数に変わったのでFORECASTは最終的に非推奨になります。
この関数の対応バージョンはExcel 2003以降です
FORECAST.LINEAR関数の構文
=FORECAST.LINEAR(予測したいx値,yの実績値,xの実績値)
- 予測したいx値:yの値を予測したいx値を指定します。
- yの実績値:実績としてあるyの値のセル範囲または配列を指定します。
- xの実績値:実績としてあるxの値のセル範囲または配列を指定します。
FORECAST.LINEAR関数の使用例
使用例1:未来のPV数を予測
7月までの実績値を元データとして、8月以降のPV数を予測する例です。
=FORECAST(B10,C3:C9,B3:B9)
結果 → 378264
FORECAST.LINEAR関数の要点
- xが数値でない場合、FORECAST関数は#VALUEエラーを返します。
- yの実績値とxの実績値のサイズが同じでない場合、FORECAST関数は#N / Aエラーを返します。
- xの実績値の分散が0の場合、FORECAST関数は#DIV/0エラーを返します。
- FORECAST.LINEAR関数はFORECAST関数の後継関数で、同じ機能を持っています。FORECAST関数は現在非推奨で将来的に無くなる可能性があります。
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