Excelには指定条件を満たす数値の合計を取得するDSUM関数が用意されています。ここではDSUM関数の機能と使い方について解説します。
目次
DSUM関数とは
ExcelのDSUM関数は、条件に一致する値の合計を返します。合計する値は、データベースの特定のフィールドから抽出されます。
この関数の対応バージョンはExcel 2003以降です
DSUM関数の構文
=DSUM(データベース,フィールド,条件)
- データベース:データベース(表)を選択します。選択する際は必ず項目名も含めて選択します。
- フィールド:合計を求める列の項目名を指定します。
- 条件:検索条件が入力された範囲を指定します。検索条件は必ず項目名も含めて選択します。縦方向に条件を並べると「OR」を意味し、どれかの条件を満たした行を検索します。横方向に並べた場合は「AND」を意味して、すべての条件を見たす行のみを検索します。
DSUM関数の使用例
使用例1:セールがない日の売上合計を取得
セールが無い日を条件として設定したいので、セール有無の項目名と条件の内容として「無し」のセルを別途用意して、第3引数で選択しています。
=DSUM(B2:D9,D2,F3:F4)
結果 → ¥8,199,833
使用例2:複数条件の売上合計を取得
この例では、「店長が出勤」「セール無し、もしくは一部商品値下げ」の複数条件を指定しています。縦方向に条件を並べると「OR」を意味し、横方向に並べた場合は「AND」を意味します。
=DSUM(B2:E9,E2,G3:H5)
結果 → ¥5,319,769
DSUM関数の要点
- DSUMは条件指定でワイルドカード(*)が使えます
- 基準には複数の行を含めることができます。
- フィールド引数は、二重引用符(”)または項目名のインデックス(一番左を1とする)を表す数値で指定することができます。
- データベースと条件は項目名も含まなければなりません。
- 直接数式に条件を指定したい場合はSUMIF関数やSUMIFS関数を使います。
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