「OR関数」はIF関数で条件をつける際、より複雑な条件を指定するのに役に立ちます。似たような関数で「AND関数」、「NOT関数」がありますが、これらの関数は論理関数と呼ばれ、その中でOR関数は「または」を意味し、指定した復数の条件の中でどれか1つでも合致すればTRUEを返します。ここではOR関数の構文や使用例、IF関数との組み合わたときの使い方について解説します。
OR関数について
OR関数の構文と使用例について解説します。
OR関数の構文
OR関数の構文は下記です。
- 論理式1:結果がTRUEまたはFALSEになる論理式を指定できます。引数には論理値、配列、または参照を指定できます
- 論理式2:結果がTRUEまたはFALSEになる2つ目の論理式を指定します。2つ目からは省略可能で、最大で255個まで論理式を指定することができます。
OR関数の使用例
数式 | 結果 | 説明 |
---|---|---|
=OR(TRUE,TRUE) | TRUE | 2つの引数にそのままTRUEを設定すると、1つ以上の条件が満たされるのでTRUEを返します。 |
=OR(TRUE,FALSE) | TRUE | 引数に設定した条件のひとつでもFALSEだと、結果はFALSEを返します。 |
=OR(1=1,2=3,4=5) | TRUE | すべての条件式がTRUEなのでTRUEを返します。 |
=OR(1=2,2=3,3=4) | FALSE | 3つ目の条件式がFALSEなのでFALSEを返します。 |
IF関数と組み合わせて使うOR関数の使い方
IF関数と組み合わせた使う手順についても解説します。この例では3つのテストの点数が1つでも90点以上があれば合格。なければ不合格という数式を作っていきます。
GIFアニメーションでざっくり手順確認
まずは下記GIFアニメーションをざっくりと確認し全体の流れを掴んでください。その下に手順詳細を解説します。
手順1:空白セルを選択
数式を入力するための空白セルを選択します。
手順2:「=IF(OR(」と入力
「=IF(OR(」と入力します。
手順3:1つ目のテストの点数のセルを参照し、「>=90,」と入力
OR関数の1つ目引数に条件式を設定します。1つ目のテストの点数のセルを参照し、「>=90,」と入力します。90点以上でTRUEを返すようにします。
手順4:2つ目のテストの点数のセルを参照し、「>=90,」と入力
次にOR関数の2つ目引数に条件式を設定します。2つ目のテストの点数のセルを参照し、「>=90,」と入力します。90点以上でTRUEを返すようにします。
手順5:3つ目のテストの点数のセルを参照し、「>=90)」と入力
同じくOR関数の3つ目引数に条件式を設定します。3つ目のテストの点数のセルを参照し、「>=90,」と入力します。90点以上でTRUEを返すようにします。
手順6:「,”合格”,”不合格”)」と入力
「,”合格”,”不合格”)」と入力します。ここはIF関数の第2引数(条件式がTRUEだった場合の返却値設定)と第3引数(条件式がFALSEだった場合の返却値設定)の設定になります。
手順7:ENTERキーを押下し、数式を確定
テストが1つでも90点以上だった場合に合格、90点以上がなければ不合格にすることができました。
おすすめの解説動画
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