Excelには2つ以上の範囲内の数値を乗算し、その結果を合計するSUMPRODUCT関数があります。ここではSUMPRODUCT関数の機能と使い方について解説します。
SUMPRODUCT関数とは
SUMPRODUCT関数は2つ以上の範囲内の数値の積の合計を返します。例えば=SUMPRODUCT({10,20,30},{1,2,3})のように「10,20,30」と入力された範囲と「1,2,3」と入力された範囲を指定すると、「10×1」「20×2」「30×3」とそれぞれ計算し、その合計である「140」を返します。また範囲が1つだけ指定されている場合は配列内の数値を単純に合計します。この関数は応用が柔軟にできるようになっており、条件をつけて、合致する組み合わせのみ乗算し合計することが可能です。下記で詳しく解説します。※ この関数の対応バージョンはExcel 2003以降です
SUMPRODUCT関数の構文
- 配列1:乗算する最初の配列または範囲を指定します。
- 配列2:乗算する2つ目以降の配列または範囲を指定します。以降は最大で255個まで指定できます。
SUMPRODUCT関数の使用例
使用例1:基本的な使い方
基本的な使用例となります。商品リストの単価と発注数を乗算し、その結果を合計しています。
=SUMPRODUCT(C3:C8,D3:D8)
結果 → ¥21,100
使用例2:範囲内で条件に合致する数値データの合計を計算
性別が男のデータのみ乗算し、その合計を返す例です。(B3:B8=”男”)の記述で合致している場合は1を返し、合致していない場合は0を返しています。0の乗算は必ず0になる性質を利用して、条件に合致している行だけの合計を求めています。
=SUMPRODUCT((B3:B8="男")*(C3:C8=20)*(D3:D8))
結果 → 2200000
使用例3:範囲内で複数条件に合致するデータをカウント
形が「まる」で色が「赤」の行をカウントする例です。(B3:B8=”まる”)と(C3:C8=”赤”)の記述はそれぞれ条件に合致している場合は1を返し、合致していない場合は0を返しています。0の乗算は必ず0になるため、双方とも合致して1を返している行のみがカウントされます。
=SUMPRODUCT((B3:B8="まる")*(C3:C8="赤"))
結果 → 2
SUMPRODUCT関数の要点
- SUMPRODUCT関数は、配列内の数値以外の項目を0として扱います。
- 配列引数は同じセル数である必要があります。そうでない場合は#VALUEエラーを返します。
- 配列内の論理テストでは、TRUE値とFALSE値が作成されます。
おすすめの解説動画
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