Excelにはテキスト値を区切り文字で結合するTEXTJOIN関数が用意されています。ここではTEXTJOIN関数の機能と使い方について解説します。
TEXTJOIN 関数とは
ExcelのTEXTJOIN関数は 、区切り文字で複数の値を連結します。セル参照、範囲、または定数として提供される値を連結でき、オプションで空のセルを無視できます。区切り文字に「””」と空白文字を指定するとCONCAT関数、CONCATENATE関数と同様の機能となります。
この関数の対応バージョンはExcel 2019以降です
TEXTJOIN 関数の構文
- 区切り文字:連結する文字列間の区切り文字を指定します。
- 空のセルを無視:TRUE、FALSEの論理値で設定します。TRUEを設定した場合は空のセルを無視します。FALSEの場合は空のセルでも区切り文字でつなげます。
- 文字列1:1つ目に結合する文字列を指定します。直接入力、セル参照、セル範囲としても指定可能です。
- 文字列2:2つ目以降の文字列を指定します。2つ目以降は省略可能で、最大252個の文字列を指定することができます。
TEXTJOIN 関数の使用例
使用例1:基本的な使い方
数字の1と2と3を「,」で連結し、「1,2,3」を返しています。
=TEXTJOIN(",",TRUE,C3,D3,E3)
結果 → 1,2,3
使用例2:引数にセル範囲を指定
文字列をセル範囲で複数選択している例です。C3:E3のセル範囲内の文字列を「と」で連結し、「1と2と3」を返しています。
=TEXTJOIN("と",TRUE,C3:E3)
結果 → 1と2と3
使用例3:空の値を無視しない場合
第2引数をFALSEで設定すると空の文字列も無視せずに区切り文字で連結するため「1,,3」のように返されます。第2引数をTRUEで設定すると結果は「1,3」となります。
=TEXTJOIN(",",FALSE,C3,D3,E3)
結果 → 1,,3
使用例4:複数の区切り文字を指定
区切り文字は{}で囲むことで複数設定することが可能です。複数の区切り文字を設定すると、設定した順番で繰り返し区切り文字が適用されます。
=TEXTJOIN({"と","または"},TRUE,C3:F3)
結果 → 1と2または3と4
TEXTJOIN 関数の要点
- 手動で連結するには、「=1&2&3」というように、連結演算子(&)を使用します。
- CONCAT関数は、同じく文字列を連結する関数ですが、区切り文字または空の値のためのオプションが用意されていません。
- TEXTJOIN関数に指定された数値は、連結中にテキスト値に変換されます。
- TEXTJOIN関数は、Office365およびExcel2019で使用できる新機能です。
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