Excelには範囲または配列を並べ替えるSORT関数が用意されています。ここではSORT関数の機能と使い方について解説します。
目次
SORT関数とは
ExcelのSORT関数は、セル範囲または配列の内容を昇順または降順で並べ替えます。複数列のデータベースにも対応しており、結果はSPILLとして複数セル(動的配列)で返されます。
この関数の対応バージョンはExcel 365以降です
SORT関数の構文
=SORT(範囲,対象インデックス,順序,並び替え方向)
- 範囲:並び替える範囲、配列を指定します。項目名は含まずに選択する必要があります。
- 対象インデックス:行、または列の何番目がソート対象かを指定します。先頭を1としてカウントします。デフォルトは1です。
- 順序:並び替え順序を指定します。1を指定すると昇順となり、-1を指定すると降順になります。デフォルトは1です。
- 並び替え方向:並び替えの方向を論理値で指定します。FALSEは行で並び替えます(下方向)。TRUEは列で並び替えます(右方向)。デフォルト値はFALSEです。
SORT関数の使用例
使用例1:基本的な使い方
セル範囲B3:D8の3列目の項目を昇順で並び替えしています。順序と並び替え方向は省略されているため、デフォルトが適用され、下方向に昇順で並び替えされています。結果はSPILLとして複数セルに渡って返却されます。
=SORT(B3:D8,3)
結果 → {"A003","ハサミ","100";"A002","テープ","150";"A001","のり","250";"A004","定規","250";"A006","クレヨン","280";"A005","コンパス","300"}
使用例2:横方向に並び替え
並び替え方向をTRUEに設定すると横方向にソートされます。結果はSPILLとして複数セルに渡って返却されます。
=SORT(C2:H4,3,1,TRUE)
結果 → {"A003","A002","A001","A004","A006","A005";"ハサミ","テープ","のり","定規","クレヨン","コンパス";"100","150","250","250","280","300"}
使用例3:200円以上の商品だけで並び替える
FILTER関数と組み合わせると特定条件のデータのみでソートすることができます。結果はSPILLとして複数セルに渡って返却されます。
=SORT(FILTER(B3:D8,D3:D8>200,""""),3,1,FALSE)
結果 → {"A001","のり","250";"A004","定規","250";"A006","クレヨン","280";"A005","コンパス","300"}
SORT関数の要点
- 結果はSPILLとして複数セルで返却されます。返却する際に複数セルを表示するのに十分なスペースがない場合は#SPILL!エラーを返します。
- 基本的にSORT関数では、データを複数のラインで並び替えはできません。しかし、対象インデックスと順序に配列定数を使用することで実現は可能です。
- 範囲にはタイトル行・列は含めずに選択する必要があります。
- SORT関数は日本語のあいうえお順には対応していません。
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