【エクセル】MMULT関数の使い方(行列の乗算を返す)

Excelには行列の乗算を返すMMULT関数が用意されています。ここではMMULT関数の機能と使い方について解説します。

目次

MMULT関数とは

ExcelのMMULT関数は、2つの配列の行列積を返します。指定する2つの配列は同じセル数である必要があります。
この関数の対応バージョンはExcel 2003以降です

MMULT関数の構文

=MMULT(配列1,配列2
  • 配列1:必ず指定します。1つ目の配列を指定します。
  • 配列2:必ず指定します。2つ目の配列を指定します。このときに1つ目のと同じセル数である必要があります。

MMULT関数の説明

MMULT関数は「ドット積」と呼ばれる2つの配列の行列積を返します。配列1と配列2の引数を持ちますが、2つとも設定必須となり、配列1と配列2は同じセル数である必要があります。Excel 365以後では左上のセルにMMULT関数を入力するとSPILLで他のセルにも自動入力されますが、Excel 365以前のバージョンでは表の範囲を予め選択しておいてから数式入力をしcontrol + shift + enterで決定して、マルチセル配列数式として入力する必要があります。

MMULT関数の使用例

使用例1:Excel365以後のバージョンでの設定方法

Excel365以後のバージョンではセルにMMULT関数を指定すると行列積がSPILLデータで返ってきます。SPILLとは一つのセルに入力すると自動で複数セルにまたがって返却される仕組みです。返却範囲内に他のデータが入っていると#SPILLエラーを返します。

=MMULT(B3:D4,B7:C9)
結果 → 結果の複数セル(SPILL)

MMULT関数の要点

  • 配列には数値のみを含める必要があります。
  • 配列1と配列2は同じセルの数である必要があります。
  • 配列1と配列2は、セル範囲、配列定数、または参照として提供できます。
  • MMULT関数は配列1と配列2のセルが数値でない場合は#VALUEを返します!
  • MMULT関数は配列1と配列2のセルの数が異なる場合は#VALUEを返します!

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MMULT関数をExcel365以前のバージョンで設定する方法について解説している動画です。

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