Excelには数値、文字列、論理値含めての平均を取得するAVERAGEA関数が用意されています。ここではAVERAGEA関数の機能と使い方について解説します。
AVERAGEA関数とは
Excel AVERAGEA関数は、指定された値のグループの平均を返します。AVERAGEとは異なり、AVERAGEAは論理値TRUEとFALSE、およびテキストとして表される数値も評価します。AVERAGE関数との違いはAVERAGE関数は論理値や文字列をスキップするのに対してAVERAGEA関数は文字列は0、TRUEは1,FALSEは0と評価して計算します。
この関数の対応バージョンはExcel 2003以降です
AVERAGEA関数の構文
AVERAGEA関数の基本的な使い方は以下の通りです。
- 値1:数値として評価できる値または値への参照。
- 値2:値1と同じく、数値として評価できる値または値への参照。2つ目以降は省略可能。最大で255個設定可能。
AVERAGEA関数の使用例
例えば、以下のようなデータがあるとします。
A | B |
---|---|
1 | 10 |
2 | 20 |
3 | “apple” |
4 | TRUE |
5 | FALSE |
このデータに対して、B列のセルの平均を求めるためにAVERAGEA関数を使うと以下のようになります。
=AVERAGEA(B1:B5)
上記の関数を実行すると、次の計算が行われます。
- B1: 10
- B2: 20
- B3: “apple” (これは文字列なので0として計算されます)
- B4: TRUE (これは論理値のTRUEなので1として計算されます)
- B5: FALSE (これは論理値のFALSEなので0として計算されます)
したがって、計算は次のようになります: (10 + 20 + 0 + 1 + 0) / 5 = 6.2
そのため、=AVERAGEA(B1:B5)
の結果は6.2となります。
AVERAGEA関数の要点
- 値は、数値、範囲、名前付き範囲、または値を含むセル参照として指定できます。最大255個の引数を指定できます。
- TRUEは1と評価し、FALSEは0と評価します
- 文字列データは0と評価します。
AVERAGEA関数に関するFAQ
Q:AVERAGEA関数とAVERAGE関数の違いは何ですか?
A:AVERAGEA関数は数値、文字列、論理値を含めて平均を取得します。文字列は0として、TRUEは1として、FALSEは0として評価します。一方、AVERAGE関数は論理値や文字列をスキップします。この違いがAVERAGEA関数とAVERAGE関数の主な差異です。
Q:AVERAGEA関数で文字列や論理値をどう評価するのですか?
A:AVERAGEA関数では、文字列は0として評価されます。論理値のTRUEは1として、FALSEは0として評価されます。この特性により、様々なデータタイプを含んだ平均値の計算が可能です。
Q:AVERAGEA関数はどのバージョンのExcelから使用できますか?
A:AVERAGEA関数はExcel 2003以降のバージョンで使用することができます。旧バージョンのExcelではこの関数を使用することはできません。
Q:AVERAGEA関数で最大何個の引数を指定できますか?
A:AVERAGEA関数では最大で255個の引数を指定することができます。値は数値、範囲、名前付き範囲、または値を含むセル参照として指定できます。
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