Excelにはデータベース内で条件一致するレコードの積を返すDPRODUCT関数が用意されています。ここではDPRODUCT関数の機能と使い方について解説します。
目次
DPRODUCT関数とは
ExcelのDPRODUCT関数は、引数として指定されたデータベースから特定の条件に合致した数値をすべて掛け算した値を返します。
この関数の対応バージョンはExcel 2003以降です
DPRODUCT関数の構文
=DPRODUCT(データベース,フィールド名,条件)
- データベース:検索先になるデータベースを指定します。指定するときはフィールド名(項目名)を含めてセル範囲で選択します。
- フィールド名:検索先のフィールド名を設定します。
- 条件:フィールド名を含む条件を指定します。項目名と条件を入力したセルを参照する形で設定します。
DPRODUCT関数の使用例
使用例1:箱ティッシュの体積を求める
商品の各辺の長さが記載されているデータベースがあるとして、商品名が箱ティッシュという条件に合致した数値の積を求めています。箱ティッシュの縦の長さは25、横は18、高さ10となるので、DPRODUCT関数は4500を返します。
=DPRODUCT(B2:D8,D2,F2:F3)
結果 → 4500
条件の指定例
第3引数で設定する条件の例を一覧でご紹介します。
条件例 | 説明 |
---|---|
赤 | 「赤」に一致 |
高* | 「高」で始まる文字 |
5 | 5に等しい |
> 8 | 8より大きい |
10 | 10以外 |
空白以外 |
DPRODUCT関数の要点
- DPRODUCT関数は、条件の設定内でワイルドカードを使用できます。
- 条件は複数設定が可能です。
- 第2引数は、二重引用符(””)を使って直接指定ができます。またはフィールドインデックスを表す数値などで名前として指定することができます。
- データベースと条件はフィールド名(項目名)も含まなければなりません。
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