Excelでは日付の計算が簡単に行えるように日付データは内部的にはシリアル値と呼ばれる数値になっています。ここではシリアル値について分かりやすく解説していきます。
シリアル値とは1900年1月1日を「1」とする数値データ
Excelにおいて日付データは内部的にすべてシリアル値という数値のデータになっています。シリアル値とは1900年1月1日を「1」、1900年1月2日を「2」というようにカウントしており、2021年7月5日は「44382」と大きな数値となります。Excelではこのように数値でデータを持つことによって、日付の計算が容易になります。
Excelで日付の計算
Excelで日付の計算をする例をいくつかご紹介します。
例1:指定日から10日後を計算
2021年7月5日のセルを参照して10日後を算出します。内部的には2021年7月5日は「44197」なので「44197 + 10 = 44207」となります。44207は1900年1月1日から44207日後の2021年7月15日となるわけです。
=B3+10
例2:現在日付から10日後を計算
現在の日付から10日を算出するにはTODAY関数に演算を行います。TODAY関数も内部的にはシリアル値を返しているので、「=TODAY()+10」という形で計算が可能です。
=TODAY()+10
例3:時刻を含めた計算
シリアルデータでは時刻も含めた計算も可能です。一日を1としているので、1日を24で割った数が1時間(0.04166・・と割り切れない数値)となります。例えば、2021年7月1日20時から7時間後を算出すると、内部的には2021年7月1日20時は「44378.83333」、7時間はシリアル値に換算すると「0.291666667」となり、足すと「44379.125」になります。それを日付形式に直すと「2021/7/2 3:00」となり、ただしく計算がされます。
=C3+D3
シリアル値の確認方法
シリアル値を確認したい場合は日付データを選択し、「ホーム」タブ内の「数値の書式」プルダウンから標準を選択すると確認できます。
おすすめの解説動画
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