Excelには複数の基準に一致する数の平均を取得するAVERAGEIFS関数が用意されています。ここではAVERAGEIFS関数の機能と使い方について解説します。
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AVERAGEIFS関数とは
ExcelのAVERAGEIFS関数は、1つ以上の条件を満たす範囲内の数値の平均を計算します。AVERAGEIFSに使用される基準には、部分一致のための論理演算子(>、<、<>、=)およびワイルドカード(*、?)を含めることができます。
この関数の対応バージョンはExcel 2007以降です
AVERAGEIFS関数の構文
AVERAGEIFS関数の基本的な形式は次のようになります。
- 平均対象範囲:条件に合致した際に平均を計算するセル範囲を指定します。
- 条件範囲1:条件1の検索対象となる範囲を指定します。
- 条件1:条件範囲1の検索条件を指定します。
- 条件範囲2:条件2の検索対象となる範囲を指定します。条件範囲と条件のセットは2つ目から省略が可能です。最大で127組まで設定可能です。
- 条件2:条件範囲2の検索条件を指定します。
この関数の説明を簡単にすると、最初に指定した範囲(平均範囲
)の平均値を計算し、その次に指定した範囲(条件範囲1
)と条件(条件1
)に一致するセルのみを対象にします。追加の条件範囲と条件を指定することで、より複雑な条件に一致するセルの平均値を計算することも可能です。
AVERAGEIFS関数の使用例
使用例1:セールが無い日の130万以上の売上の平均を取得
セールが無い日の130万以上の売上の平均を取得します。平均対象範囲は売上の列を選択し、1つ目の条件は「セールが無い日」であるため、セールの有無の列を条件範囲1に設定し、条件1を「”セール開催”」と設定します。ここの「」は〜以外を表します。2つ目の条件は「130万より多い」なので条件範囲2を売上の列で設定し、条件2を「>1300000」と設定します。
=AVERAGEIFS(D3:D9,C3:C9,"セール開催",D3:D9,">1300000")
結果 → ¥1,509,133
AVERAGEIFS関数の要点
- 基準に一致するデータがない場合、AVERAGEIFS関数は#DIV0エラーを返します。
- 追加の各範囲には、平均対象範囲と同じ数の行と列が必要です。
- 非数値基準は二重引用符で囲む必要がありますが、数値基準は囲む必要はないです。例:50、 “50”、 “> 32″、 “jim”、 A1
- ワイルドカード文字?および*は条件で使用できます。?は任意の1文字に一致し、アスタリスクは0個以上の文字に一致します。
- 文字通りの「?」または「*」を表したい場合は?または*の前にチルダ(~)を使用します。(例:~?)
エクセルのAVERAGEIFS関数は、複数の条件に一致する数値の平均を計算するための強力なツールです。複雑なデータ分析を行う際に、この関数の使い方を理解しておくことは非常に重要です。今回学んだ基本的な使い方と具体的な使用例をぜひ実践に活かしてみてください。これにより、あなたのエクセルスキルはさらに向上することでしょう。
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