Excelには一致するレコードの母集団の標準偏差を取得するDSTDEVP関数が用意されています。ここではDSTDEVP関数の機能と使い方について解説します。
目次
DSTDEVP関数とは
ExcelのDSTDEVP関数は、指定された基準に一致するレコードから抽出されたデータの母集団全体の標準偏差を返します。データが母集団全体を表す場合は、DSTDEVP関数を使用します。
この関数の対応バージョンはExcel 2003以降です
DSTDEVP関数の構文
=DSTDEVP(データベース,フィールド名,条件)
- データベース:検索先になるデータベースを指定します。指定するときはフィールド名(項目名)を含めてセル範囲で選択します。
- フィールド名:検索先のフィールド名を設定します。
- 条件:フィールド名を含む条件を指定します。項目名と条件を入力したセルを参照する形で設定します。
条件の指定例
第3引数で設定する条件の例を一覧でご紹介します。
条件例 | 説明 |
---|---|
赤 | 「赤」に一致 |
高* | 「高」で始まる文字 |
5 | 5に等しい |
> 8 | 8より大きい |
10 | 10以外 |
空白以外 |
DSTDEVP関数の要点
- DSTDEVP関数は、母集団全体の分散を計算するための平均です。データがサンプルを表す場合は、DSTDEV関数を使用します。
- DSTDEVP関数は、条件の設定内でワイルドカードを使用できます。
- 条件は複数設定が可能です。
- 第2引数は、二重引用符(””)を使って直接指定ができます。またはフィールドインデックスを表す数値などで名前として指定することができます。
- データベースと条件はフィールド名(項目名)も含まなければなりません。
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