VimをIDEっぽくする具体的な手順をわかりやすく解説

プログラムを書くためのエディタとして、Vimはその軽量さやカスタマイズの自由度から、多くの開発者に愛用されています。しかし、Vimはあくまでテキストエディタであり、IDEのような機能性を求める開発者にとっては物足りなさを感じることもあるでしょう。そこで今回は、VimをIDEのように使うための具体的な手順をわかりやすく解説します。一緒にVimをパワーアップさせていきましょう。

目次

Vimとは

Vimは、コンソールやグラフィカルなインターフェースで使用できる高機能なテキストエディタです。多機能でありながらもリソースをあまり必要とせず、リモートのサーバー上で動かすことも可能なため、さまざまな環境で利用されています。

VimをIDE風にするための要素

それでは、VimをIDE風にするためには、具体的にどのような要素が必要なのでしょうか。以下の表にまとめてみました。

要素説明
シンタックスハイライトプログラムの各要素を色分けして見やすくする
コード補完入力中のコードを自動補完してくれる
ファイルブラウザプロジェクトのファイル構造を閲覧可能にする
コードナビゲーション定義へのジャンプや参照の検索など、コード内を素早く移動する
デバッグコードのエラーチェックやデバッグを行う

VimをIDE風にする手順

それでは具体的な手順について見ていきましょう。今回は、Vimプラグインを用いてVimをIDE風にカスタマイズします。

プラグインマネージャーの導入

まず最初に、Vimのプラグインマネージャーを導入します。ここでは、Vimプラグインを管理するための有名なツールである`vim-plug`を用いる例を示します。ターミナルを開き以下のコマンドを実行してください。

curl -fLo ~/.vim/autoload/plug.vim --create-dirs https://raw.githubusercontent.com/junegunn/vim-plug/master/plug.vim

Vimの設定ファイル`~/.vimrc`を開き、以下のように記述します。

call plug#begin('~/.vim/plugged')

" ここにプラグインを記述

call plug#end()

これで`vim-plug`の導入は完了です。これ以降は、`~/.vimrc`の`call plug#begin`と`call plug#end`の間にプラグインを記述することで、簡単にプラグインを追加することができます。

シンタックスハイライトの導入

次に、シンタックスハイライトを導入します。ここでは`syntax on`を使用します。

`~/.vimrc`を開き、以下のように記述します。

syntax on

これでVimがシンタックスハイライトに対応したファイルを自動的に色分けしてくれます。

コード補完機能の導入

Vimには標準でコード補完機能が搭載されていますが、さらに強力な補完機能を求める場合は`coc.nvim`プラグインを導入します。

`~/.vimrc`を開き、以下のように記述します。

Plug 'neoclide/coc.nvim', {'branch': 'release'}

Vimを開き、以下のコマンドを実行します。

:PlugInstall

これで`coc.nvim`がインストールされ、強力なコード補完機能を利用できるようになります。

ファイルブラウザの導入

ファイルブラウザには`NERDTree`プラグインを使用します。

`~/.vimrc`を開き、以下のように記述します。

Plug 'preservim/nerdtree'

Vimを開き、以下のコマンドを実行します。

:PlugInstall

これで`NERDTree`がインストールされ、Vim内でプロジェクトのファイル構造を閲覧することができます。

コードナビゲーションの導入

コードナビゲーションには`ctags`と`vim-gutentags`プラグインを使用します。

`~/.vimrc`を開き、以下のように記述します。

Plug 'ludovicchabant/vim-gutentags'

Vimを開き、以下のコマンドを実行します。

:PlugInstall

これで`vim-gutentags`がインストールされ、ソースコード内の各種シンボル間のナビゲーションが容易になります。

デバッグ機能の導入

デバッグ機能には`vim-lsp`と`vim-lsp-settings`プラグインを使用します。

`~/.vimrc`を開き、以下のように記述します。

Plug 'prabirshrestha/vim-lsp'
Plug 'mattn/vim-lsp-settings'

Vimを開き、以下のコマンドを実行します。

:PlugInstall

これで`vim-lsp`と`vim-lsp-settings`がインストールされ、デバッグ機能を使用することができます。

まとめ

以上が、VimをIDEのように使うための具体的な手順でした。各プラグインの詳細な設定方法や使用方法については、各プラグインの公式ドキュメンテーションをご覧ください。

Vimは自由度が高く、自分の好みに合わせてカスタマイズすることが可能です。この記事が、Vimをさらに便利に使う一助となれば幸いです。これからもVimを愛用し、より効率的な開発環境を追求していきましょう。

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