Vimで自動補完機能をつける方法をわかりやすく解説(ddc.vim)

Vimは高度にカスタマイズ可能なエディタで、その強力な機能の一つに自動補完があります。しかし、その設定は初心者にはやや複雑に感じられるかもしれません。そこで、この記事ではVimで自動補完機能を追加する方法を、新しい補完エンジン”ddc.vim”を使ってわかりやすく解説します。

目次

Vimとは

Vimは高度にカスタマイズ可能なテキストエディタで、プログラミングを含む様々なテキスト編集作業に広く使われています。その機能は非常に豊富で、ユーザーが自分の作業スタイルに合わせてエディタを調整することが可能です。

Vimの自動補完機能

Vimの自動補完機能は、特にプログラミング作業において非常に便利です。コードを書く際に、変数名や関数名を部分的に入力すると、それを元に全体の名前を推測して補完します。

ddc.vimとは

ddc.vimは、Vim用の新しい自動補完エンジンです。非同期処理をサポートしており、効率的に補完を行うことができます。

ddc.vimのインストール

ddc.vimのインストールは非常に簡単です。Vimのプラグインマネージャーであるvim-plugを使ってインストールします。

  1. vim-plugのインストール

    curl -fLo ~/.vim/autoload/plug.vim --create-dirs https://raw.githubusercontent.com/junegunn/vim-plug/master/plug.vim
  2. ddc.vimのインストール: Vimの設定ファイル(~/.vimrc)に以下の行を追加します。

    call plug#begin('~/.vim/plugged') Plug 'Shougo/ddc.vim' call plug#end()

    そしてVimを起動し、以下のコマンドを実行します。

    :PlugInstall

ddc.vimの設定

ddc.vimの設定もまた簡単です。以下の設定を~/.vimrcに追加します。

" ddc.vimの設定
call ddc#custom#patch_global('sources', ['around', 'buffer'])
call ddc#custom#patch_global('sourceOptions', {
\ 'around': {'mark': 'A'},
\ 'buffer': {'mark': 'B'},
\ })

これで、ddc.vimがVimのバッファ内で非同期のキーワード補完システムを提供します​。

ただし、ddc.vimはNeovim (0.8.0+) または Vim8.2.0662+が必要です。さらにDenoと”denops.vim”もインストールする必要があります​1​。また、ddc.vimはUIやソース、フィルターを含んでいません。そのため、ユーザーが必要とするものを手動でインストールする必要があります​。

以下に、ddc.vimの設定方法を示します。

" ddc.vimの設定例
call ddc#custom#patch_global('sources', ['around', 'buffer'])
call ddc#custom#patch_global('sourceOptions', {
\ 'around': {'mark': 'A'},
\ 'buffer': {'mark': 'B'},
\ })

" 以下はオプションの設定例です
call ddc#custom#patch_global('ui', 'native')
call ddc#custom#patch_global(#{  
\ keywordPattern: '[a-zA-Z_]\w*',  
\ smartCase: v:true,  
\ })
call ddc#custom#patch_filetype(['c', 'cpp'], 'sources', ['around'])

また、オプションの設定も可能です。たとえば、入力後の補完遅延をミリ秒単位で設定したり、補完が発火するイベントを設定したり、バックスペース入力時に補完を有効にするなど、様々な設定が可能です​。

まとめ

Vimの自動補完機能は、コードの入力を効率化し、ユーザーの生産性を向上させる素晴らしいツールです。ddc.vimを使えば、Vimでの自動補完がさらに強化され、プログラミング作業がよりスムーズになります。ただし、ddc.vimは設定が必要であり、NeovimやVimの最新バージョン、Deno、denops.vimが必要です。それらの準備が整ったら、ddc.vimをインストールし、適切に設定することで、Vimの自動補完機能を最大限に活用することができます。

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